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個人的な宇宙

小学生の頃の僕は宇宙の本が好きで、当時両親に買ってもらった「宇宙と天文」というポケットに入るくらいの小さな図鑑に載っているきらびやかな惑星や恒星、星雲、銀河の写真や想像画の美しさに見惚れ、文字通り、擦り切れるまで読み込んでいました。

写真を撮り始めるようになって、僕自身が好きだと思える写真かどうかの判断基準は、その写真に、当時の僕が感じた宇宙の匂いが残っているかどうかに由来しているのではないか、と考えるようになりました。

今回の写真は、僕が撮ってきた写真の中でそういう匂いがするものを抽出したものです。そして、これからどんな写真を撮る時にも、自分の中で、そこに宇宙の匂いが感じられるかどうかを、大切にしていきたいと思います。

Artwork